2025/11/04 BLOG 親族間での任意売却とは?家族に買い取ってもらうときの注意点と成功のコツ 目次 任意売却を“家族に買い取ってもらう”という選択肢親族間で任意売却を行う際に求められる条件① 価格が“適正”であること② 購入資金の出所が明確であること③ 債権者(保証会社)の理解を得ること親族間任意売却のメリット① 住み慣れた家にそのまま住み続けられる② 家族間での話し合いで円満解決できる③ 相続や贈与の前段階として整理ができる注意すべきリスクと落とし穴① 銀行ローンが利用できないケースが多い② 安すぎる価格設定はNG③ 感情が絡みやすく、話し合いが難航することもまとめ:親族間任意売却は“信頼と透明性”が鍵 任意売却を“家族に買い取ってもらう”という選択肢 任意売却というと、一般の第三者に売却するイメージを持つ方が多いですが、 実は「親族間での売買」も可能です。 たとえば—— 息子・娘が親の家を買い取って、住み続けてもらう 兄弟間で共有不動産を整理する 親が保証人になっているケースで、子が引き取る といった形です。 「競売ではなく、家族の中で解決したい」という思いから、 親族間売買を希望される方が少なくありません。 ただし、通常の任意売却とは違い、 金融機関・保証会社の承諾を得るハードルが高い のが特徴です。 親族間で任意売却を行う際に求められる条件 ① 価格が“適正”であること 「家族間だから安く売る」では認められません。 債権者は、売却価格が“市場価格に近い妥当な金額”であることを求めます。 査定額とかけ離れた安値での売買は、「財産隠し」とみなされ、 任意売却として認められない可能性があります。 そのため、専門業者による不動産査定書や、 近隣相場資料を添付して説明することが重要です。 ② 購入資金の出所が明確であること 親族が買主となる場合、「購入資金の出所」が厳しく確認されます。 自己資金なのか、住宅ローンを利用するのか、 そのローンが“他人名義での迂回融資”ではないか。 とくに金融機関から新たにローンを組む場合、 「親族間売買は対象外」としている銀行も多く、 住宅ローンを扱える金融機関を慎重に選ぶ必要があります。 ③ 債権者(保証会社)の理解を得ること 任意売却では、債権者が売却を認めて初めて成立します。 そのため、「親族が買主」であることを正直に説明し、 「市場価格での正常取引である」と納得してもらうことが欠かせません。 当協会でも、買主・売主双方の事情を整理し、 債権者に対して誠実に説明する形で承認を得た事例があります。 親族間任意売却のメリット ① 住み慣れた家にそのまま住み続けられる リースバックに近い形で、家族が所有者となり、 元の住居を引き続き利用できるケースがあります。 これにより、転校や転居の負担を避けることができます。 ② 家族間での話し合いで円満解決できる 競売になると、物件情報が公開され、知らない人が落札します。 任意売却を親族間で行えば、 家族内での資産整理として落ち着いた形で解決可能です。 ③ 相続や贈与の前段階として整理ができる 相続が発生する前に、任意売却を通して 不動産を整理・名義変更しておくことで、 後々の相続トラブルを防ぐことにもつながります。 注意すべきリスクと落とし穴 ① 銀行ローンが利用できないケースが多い 一般的な住宅ローンでは「親族間売買は融資対象外」とされることがあります。 そのため、ノンバンク系や特定の金融機関での調整が必要です。 また、資金の流れが不透明だと承認が得られません。 ② 安すぎる価格設定はNG 「家族だから安くしてあげたい」と思う気持ちは自然ですが、 債権者が「不当な価格」と判断すれば、任意売却が否認される場合も。 査定・根拠資料を準備し、交渉の透明性を確保しましょう。 ③ 感情が絡みやすく、話し合いが難航することも 親族間だからこそ、金銭や権利の話になると感情が揺れやすくなります。 第三者(専門家)が間に入ることで、 「家族の関係を壊さずに手続きを進める」ことができます。 まとめ:親族間任意売却は“信頼と透明性”が鍵 親族間での任意売却は、一般の売却に比べて法的・心理的な難しさがあります。 しかし、適切な価格設定・明確な資金計画・専門家のサポートがあれば、 家族の中で資産を守りながら、生活再建を図ることが可能です。 もし「家を手放したくない」「家族に買い取ってもらえないか」とお考えなら、 まずは専門家にご相談ください。 近畿任意売却支援協会では、たくさんの親族間売買を成功させてきた実績があります。 任意売却やリースバックを含めた最適な解決方法を一緒に考えています。 お気軽にご相談ください。
目次
任意売却を“家族に買い取ってもらう”という選択肢
任意売却というと、一般の第三者に売却するイメージを持つ方が多いですが、
実は「親族間での売買」も可能です。
たとえば——
息子・娘が親の家を買い取って、住み続けてもらう
兄弟間で共有不動産を整理する
親が保証人になっているケースで、子が引き取る
といった形です。
「競売ではなく、家族の中で解決したい」という思いから、
親族間売買を希望される方が少なくありません。
ただし、通常の任意売却とは違い、
金融機関・保証会社の承諾を得るハードルが高い のが特徴です。
親族間で任意売却を行う際に求められる条件
① 価格が“適正”であること
「家族間だから安く売る」では認められません。
債権者は、売却価格が“市場価格に近い妥当な金額”であることを求めます。
査定額とかけ離れた安値での売買は、「財産隠し」とみなされ、
任意売却として認められない可能性があります。
そのため、専門業者による不動産査定書や、
近隣相場資料を添付して説明することが重要です。
② 購入資金の出所が明確であること
親族が買主となる場合、「購入資金の出所」が厳しく確認されます。
自己資金なのか、住宅ローンを利用するのか、
そのローンが“他人名義での迂回融資”ではないか。
とくに金融機関から新たにローンを組む場合、
「親族間売買は対象外」としている銀行も多く、
住宅ローンを扱える金融機関を慎重に選ぶ必要があります。
③ 債権者(保証会社)の理解を得ること
任意売却では、債権者が売却を認めて初めて成立します。
そのため、「親族が買主」であることを正直に説明し、
「市場価格での正常取引である」と納得してもらうことが欠かせません。
当協会でも、買主・売主双方の事情を整理し、
債権者に対して誠実に説明する形で承認を得た事例があります。
親族間任意売却のメリット
① 住み慣れた家にそのまま住み続けられる
リースバックに近い形で、家族が所有者となり、
元の住居を引き続き利用できるケースがあります。
これにより、転校や転居の負担を避けることができます。
② 家族間での話し合いで円満解決できる
競売になると、物件情報が公開され、知らない人が落札します。
任意売却を親族間で行えば、
家族内での資産整理として落ち着いた形で解決可能です。
③ 相続や贈与の前段階として整理ができる
相続が発生する前に、任意売却を通して
不動産を整理・名義変更しておくことで、
後々の相続トラブルを防ぐことにもつながります。
注意すべきリスクと落とし穴
① 銀行ローンが利用できないケースが多い
一般的な住宅ローンでは「親族間売買は融資対象外」とされることがあります。
そのため、ノンバンク系や特定の金融機関での調整が必要です。
また、資金の流れが不透明だと承認が得られません。
② 安すぎる価格設定はNG
「家族だから安くしてあげたい」と思う気持ちは自然ですが、
債権者が「不当な価格」と判断すれば、任意売却が否認される場合も。
査定・根拠資料を準備し、交渉の透明性を確保しましょう。
③ 感情が絡みやすく、話し合いが難航することも
親族間だからこそ、金銭や権利の話になると感情が揺れやすくなります。
第三者(専門家)が間に入ることで、
「家族の関係を壊さずに手続きを進める」ことができます。
まとめ:親族間任意売却は“信頼と透明性”が鍵
親族間での任意売却は、一般の売却に比べて法的・心理的な難しさがあります。
しかし、適切な価格設定・明確な資金計画・専門家のサポートがあれば、
家族の中で資産を守りながら、生活再建を図ることが可能です。
もし「家を手放したくない」「家族に買い取ってもらえないか」とお考えなら、
まずは専門家にご相談ください。
近畿任意売却支援協会では、たくさんの親族間売買を成功させてきた実績があります。
任意売却やリースバックを含めた最適な解決方法を一緒に考えています。
お気軽にご相談ください。