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【相談事例②】滞納前の任意売却×リースバックにご注意を

※まだ【住宅ローン滞納前の任意売却相談事例】をお読みでない方は、ぜひ前回のブログも併せてご覧ください。


「住宅ローンはまだ滞納していないけれど、自宅を手放したい」

そんなお悩みを抱えてご相談いただくケースが近年増えています。

前回の記事では、滞納前に任意売却を行う際のリスクやデメリットについてご紹介しました。

今回はその続きとして、滞納前の任意売却における「リースバック」の危うさと、実際にご相談いただいた事例をご紹介します。


リースバックは「確約」できるものではない

「任意売却しても、そのままリースバックで住み続けられますよ」

こう言われて安心してしまう方も多いのですが、これは非常に危険な営業トークです。

なぜなら、任意売却における販売価格の決定権は債権者(金融機関)にあるため、

事前に「この金額で売れて、この家賃でリースバックできます」と断言できる業者は存在しません。

特に、**住宅ローンの残債が相場よりも多く残っている(オーバーローン)**場合、リースバックの実現は極めて困難です。


【実例】滞納前に手放すべきか迷ったご相談者様

先日ご相談いただいた方は、住宅ローンは滞納していないものの、

「空き家状態の自宅にローンだけ払い続けている」という状況でした。

すでに引っ越し済みで、1年以上売却活動をしていたものの、売れる気配がまったくなし。

当協会で査定を行った結果、500万円以上のオーバーローンとなっており、現状の価格では売却が難しい状況でした。


当協会が提案したのは「賃貸としての活用」

任意売却やリースバックに頼らずとも、解決の糸口はあります。

今回ご提案したのは、自宅を賃貸物件として貸し出すという選択肢です。

  • 室内は改装不要でそのまま貸し出し可能

  • 家賃収入で住宅ローンの返済を一部カバー

  • 滞納がなければ信用情報にも傷がつかない

  • 将来的なローン・クレジットの利用にも影響なし

このように、売る以外の選択肢も視野に入れることが重要なのです。


賃貸活用にも注意点あり

とはいえ、誰でもすぐに賃貸に出せるわけではありません。

  • すでに転居していることが前提

  • 室内が賃貸基準に満たない場合は改装費がかかる

  • 地域によっては借り手が見つかりにくいケースもある

また、他の選択肢としては「親族間売買」という方法もありますが、これも親族に購入できる経済的余裕があることが前提となります。


根本的な解決は「完済での売却」だけ

残念ながら、オーバーローン状態の不動産では、売却益だけで完済するのは困難です。

  • 売却価格 < 住宅ローン残債

    ➡ 不足分を自己資金で補填する必要あり

このような場合、まずは金融機関に返済条件の見直し(返済期間の延長など)を相談し、

月々の返済負担を減らすことが、住み続けたい方にとって現実的な選択肢となります。


滞納前こそ「任意売却すべきかどうか」の見極めが重要

すでに滞納をしている方は、すでに個人信用情報に事故情報(いわゆる「ブラックリスト」)が記録されており、任意売却の実施による信用への影響も限定的です。

しかし、滞納前の段階で任意売却を行う場合には、デメリットが大きくなる可能性があるため、「本当に任意売却をするべき状況なのか?」を冷静に判断する必要があります。


まとめ:業者の言いなりにならず、まずは正しい知識を

  • 「リースバックで住み続けられます」は鵜呑みにしてはいけません

  • 滞納前の任意売却は、リスクとデメリットをしっかり理解することが重要

  • 賃貸活用や親族間売買、金融機関との交渉など、他の選択肢もある

  • まずは複数社に相談し、判断材料を増やすことが大切です


近畿任意売却支援協会では、無理に任意売却を進めることは決してありません。

「本当に今、売るべきなのか」から一緒に考え、最適な方法をご提案いたします。

滞納前で迷われている方も、どうぞお気軽にご相談ください。

正しい知識と、納得できる選択をあなたに。

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